2005/08/12金曜 「VAIOノートのバックライト交換顛末記 その1」
私のノートPC「SONY VAIO PCG-GRV99G/P」が7月中旬過ぎに、液晶が点滅して最後には消えてしまうようになりました。メーカーに修理出したらバックライト故障で液晶パネル全体交換で総費用7万円+とか(滝汗)。
サクっ!と2年+で壊れるとはSONYタイマー恐るべしですTT
そんなで諦めかけていたんですが、ネットを徘徊していたら同様な故障を自力で直されてる方がとっても多いらしい。ってことで私も挑戦してみることに。
簡単に書くと、液晶パネルを照らしている直径2ミリの蛍光灯が切れたので、それの交換・・・ってとこです。
このノートは掃除で何度も分解しているので慣れたものでしたが、液晶部分をいじるのは初めてでした。
以前の日記に書いたように、写真のパネルを最初に外します。左側の扉の中にネジが1個あるのでそれを外してパネルをずらせばOK。ここから液晶パネルとの接続部分とケーブルを分離できます。本体はこれ以上いじる必要がありません。
液晶部分の正面に3つ、サイド左右に計4つ、両面テープで小さなフタがついてるのでそれをマイナスドライバー等で外すとネジが出てきます。あとは液晶左右の開閉ジョイントカバーがそれぞれ外側にずらして外せるのですが、その中にもネジあり。開閉部の背中にもカバーがあって、そこにもネジが隠れてます。
とにかく見栄えに拘ってるSONYクオリティって感じですなぁ。
そして出てきた液晶パネル。下にある基板がバックライト=蛍光管に電力を供給してるインバータ。ここから出ているケーブルがバックライトに向かっています。
突然バックライトが消えた場合はこの基板の故障である場合が多いそうです。うちのは点滅状態→消灯なので、蛍光管そのものとほぼ確信。
液晶パネル裏面には日立TX41D56VC1CAAって貼ってありました。
パネル部分は上から「液晶」「バックライト照明」「プリント板」って感じで重なっていました。黒く見えるのはシールで、プリント基板が止めてあります。
周囲にいっぱいあるツメを曲げて分解します。シールもとっても邪魔です。
そう・・・分解するように出来ていない!のでした。
それを何とか外すわけですが、シールで見えなかったけど液晶部分から回り込んできたフラットケーブルが背面の基板に2本向かってます。気づかず液晶部分をガバっ!と外してしまい強制的に抜いてしまい危なく壊すところでした(汗)。
終わってからの結論ですが、この黒いシールは全部剥がしてしまって最初にコネクタとか基板を外すべきだったようです。剥がしたシールはシワしわになるしホコリとか指紋で再利用は難しいですが、くっ付けばいいのでセロテープ等で代用できます。
正面の液晶部分が外れると、このようにバックライト照明部分のみになります。下のほうに蛍光管が見えました。この白いパネル全体が光って液晶を照らす構造になっているんですね。
蛍光管はコの字形の金属に収まっていて、そのコの字がガラス板を挟んでました。ここが実は「超重要ポイント」だったのですが。ここでも無理やり外してしまい、どういう取り付けになっていたのか確認してませんでした。これが間違いのモト。
上が新品蛍光管でケースに入ってます。Yahooオークションで¥3,900で入手できました。
下が取り外した蛍光管。よーく見ると透明の軟質リング(振動防止?)がハマっているので移植しておきましょう。
左右の絶縁ゴムは再利用したかったので、デザインナイフで丁寧に切り込みを入れて外しました。
ケーブルはハンダを溶かして外したかったけど上手く行かなかったので切断で。ケーブル長には余裕あったのでOKです。
新たな蛍光管にケーブルをハンダ付け、端子が長めだったので最低限の長さに切断して左右のゴムをつけて、あとは分解と逆の手順で再組み立て。
液晶パネルの上側が何だか浮いてる感じでツメを固定できず。まぁこのまま強行してみましょう。
これで一発で動けば儲けもの!程度の覚悟で電源オン〜!
*中央だけボ〜っと光ってます。
*液晶、真っ白で何も映りません。
*本体は起動してます。ALT+F4の後、Uで電源オフ(笑)。
はい、やりなおし決定。
少なくても目的のバックライトは点灯するようになったので、再組み立ての際のミスと予想できます。
とりあえず食事でもして落ち着こう・・・。
ここまで約3時間でした。
2005/08/12金曜 「VAIOノートのバックライト交換顛末記 その2」
食事から帰って頭を冷やして続きです。
まず全体が光らなかった原因は蛍光管が収まっているコの字形の金具にガラス板がちゃんと挟まっていなくて位置がズレていたため。このせいでパネルの上側が浮いてしまったり、蛍光管の光もちゃんと伝わってなくて中央だけ光っていたのでしょう。
教訓「元通りにならなかったら何かがおかしい」
しかしこの作業が大変でコツが解るまで1時間以上を要してしまいました。構造的に蛍光管部分は先にケースに収めて、そこにガラス板と紙を1枚挟むのですが、これが大変でしたよ。コの字形がちょっと狭くなってて、しかも長いですから。
でも、これが解決したら何のことなく液晶パネルは組みつけられました。
で、再び組み立てて電源オン〜!
*全体が白く光りました
*液晶、変な模様が表示されます。
*本体は起動してます。前回の反省でハードディスク外してあったので、そのまま電源オフ(笑)。
で、延長戦決定!
まぁ、残りは液晶背面にあった基板との接続でしょう?と。
さっきまでの反省で、基板はシールを剥がして完全に取り外して調べやすくしておきます。
写真のようにフラットケーブルが基板に刺さっているんですが、実はこれ完全に入っていませんでした。良く調べたら黒い部分が開いて、次にケーブルを奥まで刺して、そこで黒い部分を閉めるのが正解だったんです。
上にある小さなコネクタも同様です。
基板を固定していた黒いシールは全部取ってしまったので、セロテープで固定しておきました(笑)。
そして半分バラバラの状態ながら本体に接続してテスト。
VAIOロゴ キタ──(・∀・)──!
見事に復活できました。
この広い画面がたまりません。画像編集とかに最高なのです。
ちょっと眩しので現在は輝度を落とし目に設定してます。
ここまで更に3時間でした。
自力修理だと光にムラが出来たりするような事を聞いてましたが、そんなこともなく以前のような状態に戻って、とってもうれしいです。
メーカーさんが液晶全体を交換で対応するのも、今回の作業みたいな手間とかリスクを考えたら理解できるんですが(液晶も分解できる構造じゃないし)、製造2〜3年でのバックライト故障は多いようなので、今後は改善していって欲しい所だと感じました。
個人とか商店のPC保守を本業にしている身ですので、今後は仕事でこれをやる機会もあるかもしれません。ちょっとだけスキルアップ〜した1日でした。
何はともあれ疲れた・・・。
その後・・・神職人に感謝
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